NVボックス(JEJアステージの収納コンテナ)は、安く・角型で並べやすく・数を増やしやすいため、メダカのブリーダーや多頭飼育の定番容器になっています。この記事では、13型と22型の違い、飼育数、色の選び方、屋外/室内での使い分け、夏の水温対策、フタ・連結、立ち上げ手順まで、NVボックスでメダカを飼うために知っておきたいことを整理します。
結論から先に:NVボックスは「省スペースでたくさんの容器を並べたい」人向けです。13型(約13L・水5〜8L・5〜10匹)は稚魚・少数向け、22型(約22L・水12〜15L・8〜15匹)は成魚のメイン容器向け。本体はクリア(半透明)のみの流通が中心で、黒本体は見つかりませんでした。黒を選べるのはフタのみです。藻対策・観察のしやすさを重視するなら黒いフタを選び、外側を遮光する工夫を併用します。13型は浅めなので夏の水温上昇に注意。ベランダなら22型を数個並べるのが扱いやすい構成です。
NVボックスとは
NVボックスはJEJアステージが販売する半透明・黒・グレーの収納コンテナです。フタ付きで、四角い形状のため棚やスノコの上に整然と並べられます。もともと飼育用ではありませんが、丈夫で安価(500〜1,000円前後)なことから、メダカ飼育容器として広く使われています。容器全体の選び方はメダカの飼育容器の選び方を参照してください。
13型・22型のサイズと飼育数
| 型番 | 外寸の目安 | 容量 | 実際に入れる水量 | 飼育数の目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| NVボックス13 | 約36×26×高さ16cm | 約13L | 5〜8L(浅め) | 5〜10匹 or 稚魚多数 | 稚魚育成・少数・隔離・予備 |
| NVボックス22 | 約41×30×高さ21cm | 約22L | 12〜15L | 8〜15匹 | 成魚のメイン容器 |
飼育数は「水1Lあたり1〜2匹」を目安にした概算です。稚魚は成魚より酸素消費が少ないため、13型でも数十匹の針子を育成できます。詳しくは容量別 何匹早見表を参照してください。
13型と22型、どちらを選ぶ?
- 成魚をメインで飼う・数を安定させたい:22型。水深と水量があり水温・水質が安定しやすい
- 稚魚・針子を育てる、少数を分けて管理する:13型。浅いぶん餌が行き渡りやすく、観察しやすい
- まず1つ買って試す:22型。使い勝手を確認してから増設・使い分けを決める
- ベランダで数を並べる:22型を2〜4個。13型は夏の水温上昇が読みにくく、屋外メイン容器には不利
POINTNVボックスはフタと本体の間に隙間があり、ふち近くまで水を入れるとメダカが飛び出したり雨で溢れたりします。上端から3〜4cm下げた水位で使うのが基本です。表の「実際に入れる水量」はこれを見込んだ値です。
色の選び方(黒・グレー・クリア)
NVボックスには半透明(クリア)・黒・グレーがあります。メダカ飼育では次の理由から黒が第一候補です。
- 黒:メダカの体色が濃く映える(背地反応)。側面から光が入らず藻・グリーンウォーターが出にくい
- グレー:黒に次いで無難。飼育に支障はない
- クリア(半透明):側面から光と熱が入り、藻が増えやすく夏の水温も上がりやすい。メダカも色あせて見える。避けるか、外側を遮光する
容器の色による見え方・水温・稚魚への影響の詳細はメダカの飼育容器は何色がいい?で解説しています。
屋外・室内での使い分け
屋外(ベランダ)
黒の22型を基本に。夏はすだれ・遮光ネットで日射を半分ほどカットし、13型は水温が上がりやすいので稚魚容器か日陰に置きます。冬は水深を最大限に取り、フタ(隙間を残す)と周囲の断熱材で凍結を抑えます。断熱を最優先するなら発泡スチロール容器のほうが有利です。
室内
NVボックスは室内飼育にも使えます。日照不足になりやすいのでLEDライトを併用するか、加温して冬も育てる場合はヒーターを入れます(メダカにヒーターは必要か)。半透明タイプは中が見えて観察しやすい一方、藻は出やすくなります。
フタ・連結・水温管理
- フタ:付属のフタは鳥・落ち葉・飛び出し・雪の対策に有効。酸欠を防ぐため必ず隙間を残す
- 連結・オーバーフロー:複数のNVボックスを塩ビ管でつなぎ、雨で溢れる前に排水する自作システムを組む飼育者もいる。加工部の水漏れとメダカの流出に注意
- 水温計:浅い容器は水温が動きやすいため、1つ入れておくと夏冬の対策判断がしやすい
浅めの容器は水温の変化が読みにくいので、浮かべるタイプの水温計を1つ入れておくと管理が安定します。
浮かべるタイプの水温計を見る
立ち上げ手順
- 洗う:製造時の油分・ホコリを中性洗剤で洗い、よくすすぐ
- 置き場所を決める:スノコや棚の上に。半日陰、避難通路をふさがない位置
- 底床・水草を入れる:赤玉土やソイルを1〜2cm。マツモ・アナカリスなど丈夫な水草を配置
- 水を入れ、カルキ抜き:水道水はカルキ抜き。水位は上端から3〜4cm下
- 1週間ほど置く:水ができてからメダカを入れる。少数から始めて徐々に増やす
NVボックスの底床には、崩れにくく粒が細かめのメダカ用ソイルや赤玉土が扱いやすいです。
メダカ育成ソイルを見る
ベランダ・マンションで使うときの注意点
- 飛散:空のとき・水位が低いときは軽くて飛ぶ。使わないボックスは室内へ、使用中もスノコに固定
- 耐荷重:22型満水で約15kg。数を並べると合計重量が増えるため、置き場所を分散する
- 重ね置き:空の状態なら上下に重ねて収納できるが、水を入れたまま重ねるのは破損・転倒の危険があるため避ける。稼働中はスノコや棚に並べて設置するのが安全
- 排水:掃除水・底床の泥を排水口に一気に流さない
- 避難通路:並べた容器で避難ハッチ・隔て板の前をふさがない
編集部はマンション28階のベランダで、用途別に容器を分ける運用をしています(成魚・稚魚・予備で最大6個)。NVボックスのように1個が軽く・角型で並べやすい容器は、高層階の分散飼育と相性がよいと考えています。稚魚を多く抱えた時期は、13型に近い浅めの容器を稚魚用として増やす使い方が有効でした(秋生まれの稚魚の冬越し)。
編集部おすすめ|NVボックス飼育であわせて用意するもの
よくある質問
Q. NVボックス22で成魚は何匹飼えますか?
実際に入れる水量12〜15Lに対し、8〜15匹程度が目安です。繁殖で増える前提なら最初は少なめから始めます。
Q. NVボックス13は屋外のメイン容器に使えますか?
浅めで水量が少なく、夏の水温が上がりやすいため、屋外のメイン容器には不利です。稚魚育成・少数・隔離・予備向けと考え、成魚のメインは22型か、より大きい容器をおすすめします。
Q. NVボックスの色はどれがいいですか?
黒が第一候補です。メダカの体色が映え、側面から光が入らず藻も出にくくなります。半透明(クリア)は熱と光が入るため避けるか、外側を遮光してください。
Q. NVボックスは室内でも使えますか?
使えます。日照不足になりやすいのでLEDライトを併用するか、加温飼育ならヒーターを入れます。半透明タイプは観察しやすい反面、藻が出やすくなります。
Q. NVボックスに水草は入れられますか?
入れられます。マツモ・アナカリスなど根を張らない・丈夫な水草が扱いやすく、隠れ家・産卵床・水質浄化に役立ちます。
Q. NVボックスとトロ舟の違いは?
NVボックスは小型(13〜22L)で省スペース・数を並べやすい、トロ舟は大型(40〜80L)で1容器の水量を大きく取れます。数を分けて管理するならNVボックス、1つを大きく安定させたい・繁殖でたくさん育てるならトロ舟です。
Q. NVボックスはどこで買えますか?
ホームセンターの収納用品コーナー、通販で入手できます。「NVボックス 13」「NVボックス 22」で、黒またはグレーを選びます。
関連記事
- メダカの飼育容器の選び方【屋外・ベランダ】
- メダカのトロ舟飼育 完全ガイド
- メダカの飼育容器は何色がいい?黒・白・透明・グレー
- 容量別・水槽サイズ別「何匹飼えるか」早見表
- メダカを発泡スチロール容器で飼うメリット・デメリット
※本記事は、検索上位記事の傾向調査と一般に知られている情報、および編集部のベランダ飼育(マンション28階・複数容器の分散運用)の視点をもとに整理したものです。型番ごとの寸法・容量は製品ロットにより差があります。編集部はNVボックスそのものでの長期飼育は行っていないため、その部分は一般的な知見をもとにしています。


コメント